魔法の言葉『でも』の法則
A『いつもしつこいんだよな、でもありがたいな』
B『ありがたいな、でもいつもしつこいんだよな』
この2つの文章は同じ内容ですが、Aの方がポジティブな印象を受けます。

脳は文章の一番最後の情報を印象に残しやすいという性質があり、この性質を活用したのが【「でも」の法則】。
例えば一日の終わりに「よく頑張った!でも疲れた」と思うより「疲れた!でもよく頑張った」と、最後の方にポジティブな言葉を持っていくことで脳にストレスを与えないようにします。
脳科学者 西 剛志氏:
私たちは朝起きてから夜眠りにつくまで、1日に約3万回から6万回言葉を使っています。声に出して喋る言葉のほかに、自分の頭の中で話す「今日何食べようかな?」などの言葉もあります。
例えば「疲れた」という言葉を使うと、私たちの視覚野に「疲れた」イメージが浮かんで、本当に疲れた感覚になってしまうんです。
恵俊彰:
「疲れた」って心の中でも言わない方がいいんですか?
脳科学者 西 剛志氏:
言っても良いんですが、その後に『でも』を使って「今日は疲れたな、でも今日は頑張ったな」とすると最後のイメージが印象に残りますので、脳がストレスを受けにくくなるんです。
ストレスは脳の老化に良くないことがわかっています。
血圧が上がると血管が収縮しますので、隠れ脳梗塞といって気づかないうちに脳梗塞になっている場合があり、認知症のリスクになるんです。