女性はアフリカ東部の国・ウガンダの出身。来日直後に出入国在留管理庁(入管)の施設に収容され、収容中に難民申請をしたものの認められなかった。仮放免となった現在、支援者の助けを借りながら、難民と認めなかった日本国の決定を取り消すよう求めて裁判を起こしている。
そもそも、なぜウガンダを脱出しなければならなかったのか。女性はレズビアン、つまり性的マイノリティ(LGBT)で、母国で迫害を受けていたという。10月3日に開かれた裁判で、女性は母国で過ごした壮絶な日々を口にした。
同性間の性交渉は「犯罪」女性はレズビアン隠し結婚強制…DV・流産も
女性は、高校生の頃からレズビアンのパートナーと過ごしていて、高校中退後、20歳以上年の離れた男性との結婚を親に強制された。子どもを身ごもったが男性の暴力を受けたことで流産し、実家に出戻った。二度と男性の元に帰りたくないと覚悟を決めて、母親にレズビアンであることを打ち明けたところ、母親は杖を持ち出して叩いてきたため、実家から飛び出し、パートナーらレズビアンの人たちと共同生活を送り始めた。ただ、共同生活自体決して安心できるものではなかったと、裁判で証言した。
(ウガンダ人女性)「ウガンダでは、LGBTのいる家族は“呪われている”と考えられています。嫌悪されています。」
(女性の代理人)「共同生活を送る中で、近所の人にLGBTだと知られていましたか?」
(ウガンダ人女性)「はい」
(女性の代理人)「近所の人たちに何をされましたか?」
(ウガンダ人女性)「侮辱されました。『子どもに対して悪い影響がある』と。家の大家さんからも『出ていけ』と言われて何度も家を引っ越しました」














