築120年の古民家を改装したアートホテルとレストランが富山県の田園地帯にオープンしました。宿泊は1日3組限定、土や木、和紙など自然素材のしつらえに現代アートが調和した空間となっています。

富山県砺波市。散居村が広がる砺波平野に完成したのは、築120年の古民家を改装したアートホテル「楽土庵(らくどあん)」です。

コンセプトは「富山の土徳(どとく)」を体感してもらうこと。土徳とは、人が自然とともにつくりあげてきたその土地の品格で、土や木、和紙、絹など自然素材を生かした空間に現代アート作品が調和し、癒やしの時間を提供しています。

客室は全3室で「土(ど)」は昔ながらの土壁でしつらえ、壁一面にホテル敷地内の土を使ったアート作品を飾りました。

「紙(し)」は京都産の和紙が部屋全体を包み込み、柔らかい雰囲気を醸し出しています。

「絹(けん)」は南砺市の松井機業が製造した「しけ絹」を天井と壁にふんだんに用いました。

敷地内にあるイタリアンレストラン「il clima」では季節に応じた県産食材を使い、豪華コース料理を提供。器にもこだわり、となりにあるブティックでは料理に使われたものと同じ器を買うことができます。

楽土庵は1日3組限定で、料金は1泊2食つき1人4万3000円からです。

水と匠 林口砂里社長:
「異文化に興味があったり、あるいは今どきのサステナブルとか、そういったところに意識のある新しい富裕層の方たちを楽土庵はターゲットにしています」

楽土庵とレストランは5日オープンです。