山口県の下松市栽培漁業センターで去年、養殖の「笠戸ひらめ」が大量死したことを受けて、市は水質改善などの対策に乗り出すことを決めました。



下松市栽培漁業センターでは去年、養殖していたヒラメおよそ6000匹が死んでいるのが見つかりました。

ヒラメを入れていた水槽の水は海水を引いていて、猛暑で海水温が上昇したのが原因とみられています。

出荷量は例年の3分の1以下となり、およそ720万円の損害が出ました。

センターでは、新たに稚魚が育つ今年夏ごろまで「笠戸ひらめ」の出荷を停止しています。

これを受けて市は、水質を改善させるための設備を整備する対策を決め、工事費用として補正予算案に2600万円を計上しました。

海水温の上昇が見込まれる夏までに整備を目指すとしていて、今月開かれる市議会に提出される予定です。