アメリカの郵政公社は、中国と香港からの「小包」の受け取りを一時的に停止すると発表しました。

アメリカの郵政公社(USPS)は4日、中国と香港からの「小包」の受け入れを一時的に停止するとホームページで発表しました。

停止する理由や期間は明らかにされておらず、手紙や封書は停止の対象外だということです。

ニューヨーク・タイムズによると、アメリカには外国から1日あたりおよそ300万個の小包が税関検査を受けることなく送られてきていて、その多くが中国からのものだということです。

アメリカ政府は4日、中国からの輸入品に対する10%の追加関税を発動したほか、トランプ大統領が中国から合成麻薬「フェンタニル」が持ち込まれていると批判を強めています。

一方、中国外務省の林剣報道官は5日の定例会見で「私たちはアメリカが経済や貿易の問題を政治化・道具化することをやめ、中国企業を不当に抑圧することをやめるよう求めている」と述べ、反発しました。

そのうえで、「中国企業の正当な権利と利益を断固として守るために、必要な措置を引き続き講じていく」と強調しました。