中国人に対する短期ビザの発給要件を緩和する政府の方針に一部の自民党議員から反発の声があがっていることを受け、星野外交部会長らはきょう、岩屋外務大臣に懸念を伝え、今後、政府と党で連携して対応していくことを確認しました。

岩屋外務大臣は去年12月、北京を訪問し、中国人に対する短期ビザの発給要件を緩和する方針を明らかにしました。

これについて一部の自民党議員からは反発の声が上がっていて、星野外交部会長らはきょう、外務省を訪れ、岩屋大臣に直接、党側の懸念を伝えました。

自民党 星野剛士 外交部会長
「(自民)党側との協議が不十分だったということについて、部会で不満の声が強くあがっていること。このような状況になったことへの遺憾の意を伝えました」

これに対し岩屋大臣は「党からの指摘を重く受け止めている」と述べ、今後、政府と党で連携して対応することについて認識を共有したということです。

自民党内の反発について岩屋大臣は先月の会見で、「多分に誤解がある」と述べていましたが、その後、開かれた自民党の会合では一部の議員から「誤解などしていない」などと再び批判の声があがっていました。