今回の日本付近を覆う大寒波について、気象予報士の吉田篤さんが解説します。
今回の寒波の特徴
今回の寒波を北極を中心にして見てみますと、広い範囲で日本列島に南下している様子がわかると思います。一部は、北米大陸のカナダの東部などに流れ込んできていますが、日本に南下しているのは規模が大きく、強烈な寒波となっています。
また偏西風の蛇行の影響もあり、持続するという特徴もあります。1週間レベルの持続が予想されています。

寒さのピークは?
その後の予想を見ていきますと、大雪をもたらすマイナス36度以下の寒気が、日本海に広がっています。この寒気がじわじわと広がってきまして一度、2月5日水曜日の夜を中心にピークを迎えます。

マイナス42度以下といいますと、大雪警報を超えるようなドカ雪をもたらす可能性のある強い寒気です。
一度ピークを迎えた後、強い寒気が抜けていきますけれども、相変わらず大雪をもたらす寒気が青森県の上空に居座った状況が続きます。
さらに7日金曜日の後半から8日土曜日にかけて、もう一度ピークを迎えます。

マイナス42度以下の寒気にすっぽり終われるという状況で、今回の大寒波は水曜日と金、土曜日と2回ピークを迎えそうです。短時間の大雪、長丁場の大雪、あるいは記録的な積雪となる可能性も出てきました。交通障害に警戒するとともに、吹雪、高波、着雪、なだれなどにも十分ご注意ください。