「言葉や概念が入っていくと急激に伸びていく」
(神戸さん)
「私の長男も、嘉成さんと同じ自閉症という障害があります。4歳までは意思疎通が全くできなくて、本当に困っていました。映画のドラマパートで小林さんが演じているお母さんの姿は、私の連れ合いの姿と重なりました。本当にあんな感じだったのです。有希子さんはどのような人だとお考えですか」
(小林)
「有希子さんのご家族も生前関わった方も、本当に芯が強くてぶれない人だったと皆さんがおっしゃいます。今ほど自閉症への理解がない時代だったと思います。そういう中で『叱らないけど譲らない』『繰り返し言葉の意味を伝えていく』という方法を続けるのは大変だったと思います。ずっとその療育を貫き通した有希子さんの愛があったからこそ、いま嘉成さんは活躍しているのかなと感じます」
(神戸さん)
「長男をみていて、確かに障害にくるまれているけれど、中身は普通の子ですよね。言葉や概念が入っていくと、急激に伸びていく感じがしました」
アスリートみたいな生活で減量も
(神戸さん)
「お母さんの有希子さんは病に倒れてしまいます。そのシーンでは減量にも取り組んだそうですね」
(小林)
「パーソナルジムに通って、トレーナーさんの指導のもと体重を落としました。最後の1週間は、目標体重に達するために『水は1日これぐらい』『食事はこれくらいのカロリーに抑えてください』という細かい指導があって、アスリートみたいな生活でした」
