糸井嘉男や佐藤輝明(阪神)など、多くのプロ野球選手を生む近畿大学。大学創立100周年のメモリアルイヤーを迎えた今年も、ドラフト指名が期待される楽しみな選手が多い。前回紹介した投手2人に続いて、注目の野手3人から話を聞いた。(取材・文 MBSアナウンサー 金山泉)

◆井端監督も高く評価「野球をよく分かっている」

新チームの主将に任命された勝田成内野手(関大北陽=新4年)は、高い守備力を誇る俊足巧打のセカンドだ。大学3年秋のリーグ戦では堅い守りに加え、打率.396、盗塁10をマークし、自身4度目のベストナインに輝いた。

近大の光元一洋監督(50)は勝田について「一番の良さは泥臭くて粘り強い所。守備でも打撃でも簡単にミスをしない」と話す。

去年、侍ジャパン大学代表に選出された勝田は、侍ジャパントップチームを率いる井端弘和監督から「野球をよく分かっている」と、そのセンスを高く評価された。勝田は「(大学日本代表でともにプレーした青学大の)西川史礁さん(ロッテドラフト1位)は、一球で仕留める力を持っていた。それを身に付けていかなければ上では通用しない。次のリーグ戦では一皮も二皮もむけた自分を見せたい」と、冬の打撃練習に取り組んでいる。