■発射されたとみられる「火星12型」 標的はグアム アメリカを意識か
様々な種類のミサイルを保有する北朝鮮。今回発射したのはどんなものなのでしょうか?

浜田靖一防衛大臣
「北朝鮮は(過去に)4回、『火星12型』の中距離弾道ミサイルを発射しており、同型の可能性があると考えております」

火星12型は射程5000kmの中距離弾道ミサイルです。2017年に北朝鮮が火星12型を発射した際には…
朝鮮中央テレビ
「新しく開発した地対地 中長距離戦略弾道ロケット火星12型の試験発射が成功した」
当時、金正恩総書記は発射成功に満面の笑みを浮かべ、こう語ったとされています。

金正恩 党委員長(当時)
「アメリカ本土と太平洋作戦地帯が我々の打撃圏内に入っている。せん滅的報復打撃のあらゆる手段が我々の手中にある」

2022年1月にも火星12型の発射実験が行われました。このときは弾頭部分に設置したカメラで撮影したとする地球の画像が公開されました。
軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は火星12型の特徴についてこう解説します。

軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「火星12型は米軍の基地があるグアムを標的にしたものです」
黒井氏は日本ではなくアメリカを意識した実験だと指摘。韓国政府関係者もこう分析します。
韓国政府関係者
「日米韓3か国の共同訓練に反発し、これに対抗する意図がある」

今回ミサイルが通過した付近の海上には9月に日米韓3か国の共同訓練などに参加していたアメリカ軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が航行していたことがJNNの取材でわかりました。ロナルド・レーガンは10月2日夜、津軽海峡を通過していたということで、韓国政府関係者は北朝鮮は故意にアメリカへの強い不満を表した可能性が高いだろうと話しています。














