■「核」と「ミサイル」同時並行で開発を進めたい北朝鮮 うかがうのは中国の顔色
今年になって23回のミサイル実験を行った北朝鮮。その背景にはウクライナ情勢があると指摘します。

軍事ジャーナリスト 黒井氏
「アメリカにとっては北朝鮮どころではないわけです。北朝鮮が核やミサイルの実験をやる中で一番気にしているのはアメリカの圧力です。アメリカの圧力が弱い時期なので今がチャンスだということですね」

北朝鮮は今後実験をエスカレートさせるのでしょうか。韓国国防省は国会で、大陸間弾道ミサイルや7回目の核実験を強行する可能性があると指摘。アメリカのシンクタンク「CSIS」も核実験施設で作業が進んでいることを確認したとしています。
北朝鮮の情勢に詳しい慶應義塾大学 磯﨑敦仁教授は…

慶應義塾大学 磯﨑敦仁教授
「核だけ持っていても仕方がないわけで、核を運搬する手段としてミサイルを開発する。核実験・ミサイル発射実験、本来は同時並行的に北朝鮮としても進めたいわけですよね。核実験の準備は完了したと言われて数か月経っているのになぜ核実験をしないのかっていうのは、やはり中国の顔色を見ている。政治外交的な利益を取るのか、それとも軍事的な利益を取るのか、このバランスを見計らって久しいということですね」














