まえださんが求める“読みやすさ”
まえだ永吉さん
「亡くなっている人もたくさんいらっしゃるし、倒壊している家もたくさんあるのに軽い感じで書いてもいいのかなと…。でも、『もちろん辛い思いをしてるんだろうけど、重い感じじゃなくて、ちょっと軽い感じで読めるので読みやすかった』と
読んでくれた人が言ってくれたので良かったなと思う」
漫画を描き始めて2年余り。苦手意識があったストーリー構成もこなしています。

まえだ永吉さん
「ネーム(漫画の下書き)が一番時間がかかる。これもまだ話の途中なので続きを書かないといけない。これが一番頭を使う。指示書・設計図みたいな」
母も漫画好き…自室には多くの漫画が
まえださんが漫画やイラストを描くのを好きになったのは、絵が上手だった母の影響です。家族全員がマンガ好きということもあり、家の中には多くの漫画が並べられていました。本棚に入りきらないことから、家の別館で図書館をつくりたいと家族で話しているということです。
まえださんの母も、漫画家として能登を発信する娘の活動を見守ります。

まえださん母
「こんなにしっかりした作品がつくれるんだってのは驚いた。皆さんが漫画を読んで、もし何かあった時の助けになったりとか、奥能登の方たちのことにちょっと
考え飛ばしていただけるとかの一助になっていただければうれしい」