仙台でも多発する道路の陥没、その原因は

埼玉県八潮市で道路が陥没した事故は、下水道管の老朽化による破損が原因とみられています。こうした道路の陥没は仙台市内でも年間およそ80件起きています。

2022年7月には、太白区日本平で幅1.6メートル、長さ4.5メートルにわたって市道が陥没しました。

下水道管内の汚水から発生する硫化水素でコンクリートが腐食した結果、陥没が起きたみられていて、八潮市のケースと同じ原因とみられます。

仙台市建設局下水道管理部 鎌田清孝下水道調整課長:
「八潮市の汚水管は直径4メートルを超えていたが、あそこまでの大きい管は、仙台市内では現在ない。大きくても2メートルを超える程度で、あそこまでの大きな被害は今のところ想定していない」

市は、およそ5000キロの下水道管を管理していて老朽化した「コンクリート管」と衝撃に弱い「陶管」を対象に、毎年40キロを調査しています。

仙台市建設局下水道管理部 鎌田清孝下水道調整課長:
「こちらの鉄筋が露出した部分が硫化水素によってコンクリートの成分が失われてしまった部分」