アメリカのトランプ大統領が、カナダとメキシコに対しギリギリの交渉を続けています。決裂すれば、あすから25%の関税が課される見通しで、アメリカの食卓にも直接影響する可能性があります。
ニューヨークにあるアメリカ料理レストラン「スクエア・ダイナー」。創業120周年を迎えるこの店で、客たちが食べているのは看板メニューの「パンケーキ」です。
「メープルシロップが大好きです」
「本当においしいです」
人気の秘密は相性抜群の「メープルシロップ」です。たっぷりかけるのがこの店のスタイルですが、こんな贅沢はもうできなくなるかもしれません。
その理由は、この人の「外交交渉」です。
アメリカ トランプ大統領
「カナダに25%、メキシコにも25%それぞれ関税を課すつもりだ」
カナダとメキシコに対し、貿易赤字の是正や不法移民対策などをせまるトランプ大統領。要求をのまなければ、あす(2月1日)から全ての輸入品に25%の関税を課すとギリギリの交渉を続けています。
メープルシロップはカナダの名産品で、アメリカにも多く輸出されています。もし25%もの関税が課されれば、価格上昇は避けられません。
店のマネージャー
「店では毎週、大量のメープルシロップを消費します。価格上昇が続けば、対応するのはとても困難です」
レストランはパンケーキの値上げも検討しているといいます。
客
「普通に考えて関税が経済にプラスにはなりませんよね。店でメープルシロップが食べられなくなったら、本当に悲しいわ」
影響は西海岸のロサンゼルスでも…
記者
「こちらに積まれているのはメキシコからの輸入食材の代表格、アボカドです」
日本でもおなじみのカリフォルニアロールなど、アメリカは世界最大のアボカド消費国。実はその9割をメキシコからの輸入に頼っていてます。
現在は貿易協定のもと、関税を免れていますが、こちらも2月からは25%が課される可能性があります。
業界内では不安が広がっています。
アボカド輸入業者
「『何か知ってるか』と取引先から頻繁に電話があります。やきもきしてます」
生鮮食品ということもあり、買い溜めなどの対応は取っていません。関税が課されれば、そのまま卸価格に転嫁するといいます。
アボカド輸入業者
「(負担するのは)スーパーやレストランで支払う消費者でしょうね。関税は良くない判断だと思います。輸入市場は混乱し、停滞するでしょう」
深刻なインフレが続くアメリカ。トランプ大統領は新たな関税の導入に踏み切るのでしょうか。
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