国会では衆議院・予算委員会が開かれ、新年度予算案をめぐる与野党の本格論戦がスタートしました。予算案を年度内に成立させられるかが、前半戦最大の焦点となります。
少数与党として臨む通常国会。まず、異論を唱えたのは身内の自民党でした。
自民党 中曽根康隆 衆院議員
「(“楽しい日本”は)前向きなメッセージで良いと思います。しかし今、国民から聞こえてくるのは、楽しさよりも目の前の苦しさを何とかしてくれと」
自民党 小野寺五典 政調会長
「まず作り上げるべきは“強い日本”。トランプ流に言えば、“Make Japan Strong Again”ではないでしょうか」
石破総理が政府の基本方針として訴えた「楽しい日本」に対し、党内からあがったのは、まずは「強さ」や「豊かさ」を求めるべきとの声。これに対し、石破総理は。
石破総理
「『この時代に楽しくかよ』って言って、お叱りをいただくこともあるんですけども、やっぱりわくわくする楽しさというものを地方に広げていく」
地方創生の実現などを通じて、豊かさだけでなく、「いかに付加価値を生み出していくか考えていきたい」と訴えました。
午後からは立憲民主党の議員が質問に立ち、石破総理を追及。都議会自民党の裏金問題をめぐっては、使いみちを公開するよう迫りました。
立憲民主党 長妻昭 代表代行
「都議会議員の裏金の方は使途を公開しようとしてないんですよ。裏金の使途を全部公開するべきだと、しなさいというような総裁としての発言をいただけますか」
石破総理
「それは我が党の良識に従って判断を致します」
野党側は矢継ぎ早に政策提言もおこないましたが、石破総理は慎重な姿勢に終始しています。
立憲民主党 城井崇 衆院議員
「社会全体で子どもを育てる、食育を教育の一環と位置づける子どもの貧困対策、学校給食の無償化のメリットについて、総理の見解を伺います」
石破総理
「保護者の方々の負担軽減、少子化対策、転住転入促進、それぞれ何のために無償化をしますか、ということの目的はそれぞれによって違っている。よく検証し効果を見定めた上で、政府として判断を致してまいりたい」
また、ガソリン税の減税については、自民・公明・国民民主の3党で協議中だとして、「適切に対応する」と述べるにとどめた石破総理。
本格論戦がスタートした通常国会は「熟議の国会」となるのでしょうか。
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