私たちの食卓に大きな影響を与えている野菜の価格高騰が止まりません。そんな中、注目を集めている野菜の販売方法があります。山口市にあるマックスバリュ小郡南店。ここでも野菜の価格は高止まりしています。

中村周 記者
「値上がりというと、この野菜を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?こちら、キャベツです。なかなか1玉買おうとなるとハードルが高いということもあって、人気を集めているものがあるようなんです。田中店長、人気を集めているものとはなんでしょうか?」

マックスバリュ小郡南店 田中孝宣 店長
「カット野菜が人気です。今、おすすめは鍋用セットとなっております」

サラダ用と調理用、合わせておよそ20種類のカット野菜が並んでいます。

田中店長
「カット野菜の売り上げは昨年の売り上げに比べ、1.7倍に伸びています」

人気の理由の1つは、価格が相場の変動に左右されにくいこと。天候不順による収穫量の減少、資材価格の高騰などで野菜の価格は上がっています。

去年と比べて、店での価格はキャベツは2.5倍、レタスは1.5倍、ハクサイなども1.3倍となっています。一方、カット野菜は加工業社と生産者との間で長期契約が結ばれていることで仕入価格が変動しないため、客が手に取りやすい安定した価格が魅力です。さらに…

田中店長
「ライフスタイルの変化により、客は料理にかける時間も節約するような志向となっております」

切る手間をかけずにすぐに使える。さらに、量も使い切りサイズ。購入しているのは主婦層だけでなく、1人暮らしの人も多いと言います。

値上がりしているのは野菜だけでなく魚、そして肉もです。「生産者の苦労を考えるとしかたがない」と田中店長は話しますが、価格高騰による家計への懸念はまだ続きそうです。