2024年の能登半島地震で、液状化による被害を受けた金沢市の粟崎地区では、各地で復旧工事が進められていますが、地震の爪痕は残されたままです。1日も早く穏やかな日常を取り戻すため地域一丸となった取り組みが続けられています。

粟崎校下町会連合会・西澤寛一会長「ここらもだいぶん直したけど、この辺が一番ひどくて。ここの道がすごくて最初のときは車も通れなかった」

粟崎校下町会連合会・西澤寛一会長

金沢市北部の粟崎町。液状化の被害が深刻な内灘町に隣接している地域で、地震では道路が陥没し、住宅が傾くなどの被害が出ました。

記者リポート「粟崎小学校前の道路では応急工事は終わっていますが、液状化の影響で70センチほどの段差ができています」

小学校前の通学路は歩道の柵が液状化で真横に倒れ、仮設のポールが置かれています。粟崎地区では今後、地下水をポンプで排出して水位を下げる「地下水位低下工法」で復旧を目指していて、2025年度に実地調査をし、2026年度から本格的な工事に入る見通しですが完了時期は未定です。

工事が終わるまで、地区の本格復旧は足踏みのままとなります。

粟崎校下町会連合会・西澤寛一会長「ここまでなるとは思わなかった。皆さんもそうだと思う。液状化のすごさを初めて痛感した。液状化は大変なものなんだなと」