熊本県の八代市厚生会館のあり方を巡る住民投票条例案について、市議会の常任委員会が開かれ、条例案は反対多数で否決されました。本会議での採決は1月31日に行われます。

八代市厚生会館は市議会が2023年7月、廃止する条例案を可決しました。しかし存続を求める声も根強く、利活用か解体かを市民に問う住民投票の実施を求め、市民団体が直接請求をしていました。

住民投票条例案は1月27日、付託された市議会の経済企業委員会(7人)で審議されましたが、「これまでもアンケート調査で民意を踏まえた手続きを経てきた」などとして、委員長を除く賛成2人、反対4人の反対多数で否決されました。

中村博生市長はこの条例案について、「既に廃止条例案を議決した市議会の判断は重い」などとして、反対する意見を表明しています。

市議会では1月31日午後2時から本会議を開き、経済企業委員会の委員長報告や討議などを経て条例案を採決する予定です。