アメリカの実業家イーロン・マスク氏が、移民排斥を掲げるドイツの極右政党の集会にオンラインで参加し、「未来のために戦ってほしい」と支持を訴えました。

25日、ドイツ東部で極右政党AfDが大規模な選挙集会を開催し、トランプ政権で要職に起用されたイーロン・マスク氏がオンラインで参加しました。

大型スクリーンに映し出されたマスク氏は、AfDが移民排斥を掲げていることを念頭にこう話しました。

イーロン・マスク氏
「AfDがドイツで一番の希望だと思う。ドイツの人々がドイツ人であることに誇りを持つことは非常に重要だ」

マスク氏は、「ドイツの素晴らしい未来のために戦ってください」と支持を呼びかけました。

これを受け、AfDの共同代表・ワイデル氏は、「ドイツを再び偉大にする」と訴えました。

一方、27日に、ナチス・ドイツによるホロコースト=ユダヤ人大虐殺の追悼式典を開いたポーランドのトゥスク首相は自身のXでAfDの集会について、「『偉大なドイツ』などという言葉は、あまりにも聞き覚えがあり、不吉に感じた」と指摘しています。