弘前大学(青森県弘前市)の健康に関するビッグデータを活用した研究が、特定の分野に強みのある大学などを支援する国の事業に採択されました。5年間で最大55億円の支援を受けられるということです。
弘前大学の福田晋作学長は27日に会見を開き、文部科学省の地域中核・特色ある研究大学強化促進事業「J‐PEAKS」に採択されたと発表しました。
この事業は、日本の研究力の底上げを目的にしていて今年度、弘前大学を含む全国13の大学が選ばれました。
弘前大学は、弘前市岩木地区で2005年から行っている大規模な健康調査「岩木健康増進プロジェクト」で蓄積した約3000項目にも上るビッグデータが評価され、心と体、社会の健康を豊かにする世界トップレベルの研究拠点をめざします。
弘前大学 福田晋作 学長
「本学が持っている超多項目のビッグデータに国籍や人種を問わないようなデータを、もし追加することができれば世界で唯一のビッグデータになる可能性を秘めていますので、私たちの目指すところはそういうところだと考えています」
弘前大学は5年間で最大55億円の助成を受け、ハーバード大学など海外の大学と研究の連携を図っていきたいとしています。