
高知県吾川郡仁淀川町。愛媛県との県境に位置し、平家の落人伝説が残る自然豊かな町です。
山間の別枝(べっし)地区には200年以上にわたり、地域で守り、受け継がれてきた祭りがあります。「秋葉まつり」です。土佐の三大祭りの一つとも言われ、例年約6000人もの見物客が訪れます。

祭りのメイン「練り」では、霧之窪(きりのくぼ)・本村(ほんむら)・沢渡(さわたり)の3つの地区から奉納組と呼ばれるおよそ200人の行列が、約3キロの距離を1日がかりで練り歩きます。
本番を2週間後に控えた25日、別府小学校のグラウンドで合同練習が行われ、太刀踊りを披露する約40人の子どもたちが参加。技や舞に磨きをかけていました。

秋葉まつりの“華”と言われるのが、長さ約7メートルの毛槍を投げ合う「鳥毛ひねり」です。鳥毛役と呼ばれる2人組が10メートルほど離れた位置から力強く毛槍を投げ合い、お囃子に合わせて華麗に舞います。