2023年7月、札幌市の歓楽街すすきので、当時62歳の男性がホテルで殺害され、首を切断された事件で、殺人ほう助などの罪に問われた医師の田村修被告(61)の裁判員裁判が21日、22日に札幌地方裁判所で開かれました。
21日第3回公判で、検察は殺人などの罪で起訴されている田村瑠奈被告(30)と父親の修被告、母親の浩子被告(62)の親子関係や被害者の頭部を持ち去った後の状況を明らかにしました。

娘・瑠奈被告とチェックインする男性に「トラブルなきように」
検察側の捜査報告書によりますと、2023年6月の未明、瑠奈被告が事件の被害者とは別の男性とホテルにチェックインする際、修被告もその場にいました。
そして修被告は、男性に「結構酔っていますので、トラブルなきように。娘を傷つけるようなことはあってはなりませんから」と伝えていました。その時、瑠奈被告は修被告に「2時間後に迎えに来て」と依頼。
これらのやりとりは、修被告のスマートフォンで記録されていて、検察は修被告が日常的に瑠奈被告と深夜、すすきので行動を共にしていたことを指摘しています。

ホラー映画の損壊シーンと酷似
検察は、瑠奈被告が持ち去った男性の頭部を、自宅で損壊した状況をビデオに撮影した内容を口頭で説明しました。
そのうえで、瑠奈被告が事件前にレンタルビデオ店で借りたホラー映画3本と殺害や遺体を損壊する状況が、酷似していると指摘。
