山梨県でつくられた、製造過程で二酸化炭素を排出しない「グリーン水素」が東京都が始めた市場形式で取り引きされました。

グリーン水素の市場取引は初めてということです。

山梨県は東京電力などと「やまなしハイドロジェンカンパニー」を設立し、製造過程で二酸化炭素を排出しない独自のシステムでグリーン水素を製造しています。

このグリーン水素が先月、東京都が試験的に始めた市場形式の取り引きで初めて落札され、24日に東京都の小池知事や長崎知事らが出席して記念のセレモニーが開かれました。

山梨県 長崎幸太郎知事:
「水素利用最先端の東京都とグリーン水素を安心安全に製造供給する技術を有する本県でしっかりと連携し、世界を代表する水素のサプライチェーン(供給連鎖)構築を目指したい」

東京証券取引所 24日

今回の取り引きは販売価格と購入価格をそれぞれ入札で決める方式で、県などが設立したカンパニーは販売側として1㎥あたり300円で落札しました。

東京都によりますとグリーン水素を市場で取引するのは世界初ということで、3月までに約2万3000㎥を供給する予定です。