コロナ禍の旅行支援事業「くまもと再発見の旅」で、熊本県阿蘇市の宿泊施設が助成金など250万円あまりを不正受給していたことが明らかになりました。

熊本県が2023年まで行っていた「くまもと再発見の旅」では、宿泊費の一部助成や飲食や買い物に利用できるクーポンの配布が行われました。

県によりますと、阿蘇市の宿泊施設が、実際には宿泊客がいないにもかかわらず虚偽の報告をして、宿泊助成金とクーポンの代金あわせて250万円あまりを不正受給していたということです。

この施設の経営者は、架空の客に対するクーポンを自らのスマートフォンにチャージし、スーパーなどで買い物をしていました。

また、9つの宿泊施設で電子クーポンと現金を引き換えるなど、不適当な利用があわせて約320万円あったことも明らかになりました。

県は、いずれの施設も指摘された金額をすでに返還しているなどとして、刑事告訴はしない方針です。