松山城で発生した土砂災害への影響が焦点となっている緊急車両用道路の検証を、松山市がこれまで行っていないことについて、愛媛県の中村時広知事は23日の会見で「やらない選択肢はない」と批判しました。

松山城の土砂災害を巡っては、愛媛県が技術検討委員会で原因の解明を進める一方、松山市が城山の山頂付近に設置した緊急車両用道路の影響が焦点になっています。

市は、被災した住民や県から検証の実施をこれまで再三、求められてきましたが、技術検討委員会の調査が続いていることを理由に見送ってきました。

中村時広知事
「このことについては(県と市の)連絡調整会を通じてこれまで10回、松山市に対して検証すべき旨を伝えてきたつもりでおります。きのうも(連絡調整会で)市に対して強く要請をさせていただきました」

さらに…

中村知事
「常識で考えると、やらないという選択肢はないと思いますけどね」

県の技術検討委員会は、今月30日に会合を開き最終報告をまとめる予定で、その後の松山市の対応が注目されます。