山形県酒田市の業者が作った弁当を食べた32人が体調不良を訴え、ノロウイルスによる食中毒と断定されました。
店はきのうから3日間、営業停止を命じられています。
ノロウイルスによる食中毒と断定されたのは、酒田市緑町のアミノ食品が調理し販売された弁当です。
県によりますと、今月19日の昼ごろにアミノ食品が作った弁当を食べたおよそ60人のうち、10代から70代の男女9人が翌日の朝からおう吐や発熱、下痢などの症状を訴えたました。
庄内保健所が調査をしたところ、最終的に32人が体調不良を訴えたということです。
入院した人はおらず、全員が快方に向かっています。
庄内保健所では、患者に共通する食事がアミノ食品が作った弁当だということや、
従業員2人と患者16人からウイルスが検出されたことから、この弁当を原因とするノロウイルス食中毒と断定しました。
県では、従業員の手などから感染が広がったものとみています。
食品会社はあす(24日)までの3日間営業停止を命じられていて、保健所が原因の調査と衛生指導を行っています。
ノロウイルスはアルコールでは十分な消毒効果が得られず、調理の前や料理の盛りつけ前には入念に手洗いをすることや、食材は85度以上で90秒以上、中心部まで火を通すことなどを呼びかけています。