薬不足 何が起きているのか?
実はもう何年も続いているという薬不足、一体何が起きているのか専門家に聞きました。
(名古屋市立大学薬学研究科 中川秀彦教授)
「インフルエンザの流行による、タミフル不足がニュースになっていますが、(製薬会社の)製造能力や、備蓄してあるタミフル等の量を超えて流行が起こってしまっていることが原因だと、今の状況では思います」
中川教授は、インフルエンザの治療薬だけでなく、通常の風邪薬なども慢性的に不足している事態については「特にジェネリックメーカー等では、不祥事などもあり、経営的にうまくいってないところもあると思う」と話します。

2020年、皮膚病の飲み薬に睡眠導入剤が誤って混入していた問題が発覚。
それをきっかけに他の製薬メーカーでも品質試験の改ざんなどが次々に見つかり、相次ぐ業務停止によって薬全体の供給不足が起き、影響は今も続いているのです。