“薬価”を決める国の制度にも問題が…
もう1つの問題は、薬の値段を決める国の制度だといいます。

(名古屋市立大学薬学研究科 中川秀彦教授)
「薬品の値段は、“薬価”と言って、厚労省が決めている。企業が自分たちのかかったコストに見合った分の利益を乗せて売るっていうことができなくて、新しい投資ができなくて、薬の増産や設備投資ができず、悪循環が起こっていて、慢性的に必要な薬を必要な量、供給することができなくなっている」


医師が処方する薬の価格、薬価は原則2年に一度、国が見直しています。
その基準は卸価格で、値下げ競争で卸値が下がれば下がるほど薬価も下がっているのです。
(名古屋市立大学薬学研究科 中川秀彦教授)
「市場では同じ成分だったら安く売ってる薬を買いますから、どうしても全体的に薬価は年数を経るごとに下がる傾向にある」














