また、個別に用意が必要なものもあります。▼女性は、生理用品や防犯ブザーなどがあると安心です。▼高齢者のいる場合は、紙オムツや介護用品など。▼乳幼児のいる家庭では、粉ミルクや紙おむつ、避難所に行く場合は、音の出ないおもちゃなどがあると安心です。

近年は「備えない防災」という考え方もあります。「フェーズフリー」という言葉をご存知でしょうか?「フェーズ」=「段階・局面」をなくそうという考え方です。身の回りのものを、日常時はもちろん、非常時にも役立つようにデザインしようという取り組みです。

フェーズフリーグッズを2つご紹介します。▼普段はリビングなどで使えるクッション。広げると、しっかり防寒ができる寝袋に変身します。▼普段は、玄関に置いておけるイス。中が空洞になっていて、防災グッズを入れて備蓄しておくことができます。いざというときは、背面のストラップを伸ばしてリュックとして背負って持ち出すことができます。

備蓄品は、押入れの奥にしまっておいても、いざというときに時間もかかりますし、さっと手の届くところに置いておけば、安心です。基本的なものをベースに生活スタイルに合わせて備蓄品を定期的に見直してみてください。