要請うけ長寿番組も休止 フジに広がる影響
小川彩佳キャスター:
この問題を巡っては連日、様々な動きを報じていますけれども、注目するのはどんな点ですか?

プチ鹿島さん:
会見の内容もさることながら、僕が気になったのは時期です。
というのは、年末から報道はありましたが、それまでは腰が重たくてのらりくらりしていた感じでした。しかし、株主の海外ファンドが抗議してから急に慌てて会見をし始めた。
だから、未だにいわゆる“外圧”でしか動けないのかなと。いわゆるジャニーズ問題もBBCなどが報道してからでしたよね。それでしか動けないのかなと思いつつ、外圧だけで直っていくのはちょっと情けないので、こうなったらフジテレビの中の若手の人や現場の人が中から声を上げていくぐらいしてほしいと注目しています。
小川キャスター:
声を上げるには相当勇気がいるとは思いますが、思い切って上がった声には真摯に向き合ってほしいですね。
プチ鹿島さん:
だからメディアで全部膿を出せればそれが理想ですが、それができないのであれば違うメディアで膿を出すのも僕はある種の公益通報だと思っているので、そういう声をどんどん声を上げてほしいですよね。

小説家 真山仁さん:
フジテレビの人が自分たちで発言し始めていますよね。これって企業のガバナンスは終わっているんですよね。会社として機能してない。こういう話は社内でちゃんとやり取りをして、公的にはそういうことを一個人が発言する組織はやっぱり駄目なんですよ。
これはすごい勇気のいることではある一方で、「会社は何やってんだ」というのがどんどん出てくる。時代を間違えているのではないかというぐらい。
プチ鹿島さん:
経営者上層部は決定的に何か間違えている感じがして、下からいくしかないんじゃないかなと思ういますけどね。
真山仁さん:
自分たちが置かれている立場や危機感がないとしか言いようがないですね。
小川キャスター:
これはフジテレビだけの問題なのか、業界全体で向き合うことも必要ですね。
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<プロフィール>
プチ鹿島さん
2024年11月の米大統領選を現地で取材
時事ネタを得意とする芸風
真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「疑う力」