「スポンサー側が返金要求や賠償請求を行うことは基本的にない」
井上キャスター:
多くのCMは今、ACジャパンに差し替えが行われていて、一般的には広告主の負担で行われるということを考えると、現時点ではフジテレビの業績に影響はあまりないと思うんですが、4月以降は大きな影響が出てくると思います。
例えばの話ですが、スポンサー側として返金要求や賠償請求を行うような動きになり得るものなんでしょうか?
河西弁護士:
返金要求や賠償請求を行うことは基本的にないと思います。あくまでも各企業側の判断(自主判断)においてACに切り替えているので、損害賠償や違約金の問題にはならないということです。
ただ仮に返金するということになってくれば、株主の方から「会社財産を毀損するな」というふうに言ってくる可能性があるので、ここでは経営者陣は板挟みになる可能性があります。
株主からすると、会社の所有者になりますから、例えばお金をスポンサーに返すとなると、会社の予算が減ってしまいますよね。なので「それはやめてくれ」と株主から横槍が入る可能性があるということですね。