中山間地域の医療体制についてです。
宮崎県五ヶ瀬町では、医療機関と福祉施設をつないだオンライン診療の実証実験が始まりました。

今回の実証実験は、中山間地域に住む住民の移動負担軽減が期待されるオンライン診療について、効果や課題を検証しようと県が五ヶ瀬町で実施しているものです。

21日は、五ヶ瀬町唯一の医療機関、国民健康保険病院と町内外の3つの福祉施設をそれぞれオンラインでつなぎ、病院に常駐する医師2人が合わせて8人を診察し、薬を処方しました。

(五ヶ瀬町国民健康保険病院 崔林承院長)
「通院困難な方の診療を続けていく上で非常に有用なツールだと思いますので、うまく活用できるような道を探っていければいいかなと思います」
(宮崎県医療政策課 押川 誠 さん)
「中山間地域に置けるオンライン診療を進めることで、地域医療を支える仕組みづくりにつなげていければと考えております」

実証実験は、22日まで行われ、県が診療の流れや経費などを分析し、今後、導入を目指す際の検討材料にすることにしています。