おととし、愛媛県松山市のコインランドリーで女性が包丁で刺され殺害された事件の裁判で、被告の男が、犯行前にコンビニ強盗を計画していたことが明らかになりました。

松山市河野中須賀の無職・中川晃成被告(23)は、おととし2月、近所のコインランドリーで、中川千代子さん(当時71)の背中と胸を包丁で刺し殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われています。

21日は松山地裁で被告人質問が行われ、検察側がまず、今回の事件前に中川被告がコンビニ強盗を計画していたことを明らかにしました。

それを踏まえ、弁護側から事前に包丁を持って下見をしたかと問われたのに対し、中川被告は「はい」と答え、強盗をしなかった理由については「人がたくさんいたので出来なかった」と説明しました。

一方、裁判官から「コインランドリーでなぜ男性や若い人を狙わなかったのか」と問われた中川被告は「反撃されてしまうので」答えました。

裁判は22日、証人尋問が行われる予定です。