ただ「こめ奉行」の取組みも地域全体で見たら増産とはいかないようです。

重田取締役
「ほかの人が主食用で作ってたものをただ私たちが主食で作るだけんで、いい意味での現状維持をするために我々が増やしていくという感じです」

「こめ奉行」にとって、コメの価格高騰は若い人に「働きたい会社としてみられるようになった効果」もあり、求職者が倍増したといいます。

ただ、本題である「県内のコメが増産となるのか?」については不透明です。県内の各JAでは今、苗の注文を受け付けていて「来月には、状況が見えてくると思うが今は分からない」ということです。

関係者の見方で共通しているのは「大規模法人は増産するだろうが、個人農家でやめる人もいて、多少増えるくらいではないか」ということです。

国は消費者のコメ離れを前提に需給見込みを立てていて、この1年、供給が需要を上回ると予測しています。しかし、本当に実態に合っているのか疑問も残ります。