■死が隣り合わせのガザ地区「君のお父さんは亡くなった」

去年5月、パレスチナのガザ地区に住んでいたモハメドさんは知り合いにブローカーを手配してもらい、エジプトへ避難することができました。

・モハメドさん(24)
「やっとガザ地区の南部に移動ができた。(I crossed it finally here now)」


「5月6日、ラファ検問所が閉鎖する30分前にエジプトに脱出できた。午後3時半に脱出して、午後4時に閉鎖した。(I came in 6th of May.I get out of Gaza in last 30mins.I went out of Gaza at 3:30pm,and 4pm,crossing Rafah was closed)」

「両親は連れて行くことが出きなかった(I couldn’t take my mom or dad with me)」

この時、脱出の手配ができたのは、モハメドさん自身のみで、両親や兄弟はガザ地区にとり残されました。

11月、エジプトに住むモハメドさんのもとに突然のメッセージが届きました。

・モハメドさん(24)
「甥が父親のことでメッセージを送ってきたんだけど(My nephew sent me a message about him)」


「『君のお父さんは亡くなった』と言われ、嘘かと思い、とても感情的になった。(He told me that I’m sorry,your dad died.When I listened to this,I was like no you’relying.I got so emotional)」

「私にとって父親はすべてだった(My dad was everything was for me)」

父親のマムードさん(63)は食料不足などで持病が悪化。酸素ボンベが必要不可欠でしたが、酸素を供給する病院が爆撃を受けました。

7人兄弟の末っ子として生まれ育ったモハメドさん。小さい頃からイスラエルの空爆の中で生きていたと話します。

・モハメドさん(24)
「小さい頃、戦闘で学校がなくなると喜んでいた。(When the war happens,we were like no school)」


「しかし、大人になって実際に起こっている現実を目の当たりにした後、理由もなく人々が殺されていることに気づいた。(After we grew up and saw the pain that actually happens, we realize that people just die with no reason)」