地震発生確率「Sランク」とは?

日本では地震がいつどこで起きてもおかしくないと言われています。そんななか政府の地震調査委員会は「社会・経済に大きな影響を与えうる114の活断層を評価」を発表しました。今後30年以内に地震が発生する確率をSランクからXランクの4段階に分けて示しています。
【地震発生の切迫度】
・Sランク 3%以上
・Aランク 0.1~3%未満
・Zランク 0.1%未満
・Xランク 不明
(地震調査研究推進本部発表)

114の活断層を日本地図で確認すると北海道、東北、北陸、関東地方などにありますが、特に岐阜や長野あたりに活断層が密集している印象です。ほかにも西日本も近畿、中国、四国、九州にあり、114の活断層は日本全国に広がっているのです。

ランク付けされてしまうと、切迫度が一番高いところだけを気をつけようと思ってしまいがちですが、京都大学防災研究所の西村卓也教授は「Zランク、Xランクは大丈夫というわけではありません」といいます。

西村教授によりますと地震の発生周期は1000年~1万年以上と非常に長く、今回一番高い『Sランク』でも3%以上と数字が小さくなっています。これは確率の問題で、周期が長ければ長いほど確率が大きな値にはならなくなってしまうからです。
ただ、この1000年に一度が明日かもしれないし、明後日かもしれないという性質が地震にはありますので常にどこで大きな地震が起きてもおかしくないということです。