不安が尽きない教職員 徹底した準備

防災士 島田知子さん
「もしかしたら信号が停電した時に、車の渋滞が起きるかも。少し大きな交差点なので、車の渋滞が起きる可能性もあります」
八戸盲学校・聾学校 寄宿舎 角谷俊輔 指導員
「もしかしたら多少遠回りでも安全で車が少ないことが想定できると思うので、きょう歩いた最短ルートにとらわれることなく、違うルートを見出して、(避難所の)八戸東高校方面へ逃げられるよう勉強をしなければいけない」

ほかにも、耳が聞こえない生徒だからこその配慮も必要です。
例えば寄宿舎で寝ている時に災害が発生した場合、防災無線のサイレンの音が聞こえないため、1人1人起こさなければなりません。
様々な事態を想定しながら準備をしていますが、それでもなお、教職員には不安が尽きないといいます。

八戸盲学校・聾学校 寄宿舎 角谷俊輔 指導員
「きょうは寒かったが、天気は良かったのでなんとかなる。これが吹雪いていたり、足元が悪かった時に、子どもたちが多くて、大人が少ないことを考えたときにいろんな気遣いや心遣いをしないと、安全面に配慮が足りなくなるのかと思うと不安というか怖いと改めて思いました」

津波が海から押し寄せてきた時に、はやる気持ちを抑えて事故なく避難するためには、徹底した準備をして、それを関係者が共有するしか手だてはありません。