阪神・淡路大震災から30年となる17日、長崎市の小学校では地震と津波が発生した想定で避難訓練が行われました。

長崎市の茂木小学校で行われた「避難訓練」は、より緊張感を持って臨めるよう児童には告知をせずに行われました。訓練は、地震と津波が発生した想定で進められ、避難の途中にも「再び揺れが発生した」とアナウンスが入ると、児童は、その場に伏せるなど臨機応変に対応して自分の身を守りました。30年前の17日、発生した阪神・淡路大震災では神戸市などで「震度7」を観測し建物の倒壊などにより、6434人が犠牲となりました。

(長崎大学病院 災害医療支援室 山下和載室長)「日本中どこでも阪神淡路大震災クラスの地震が起こりうるとされています。長崎でも震度7が起こるかもしれない。」

茂木小学校では、去年から災害時に身を守る観点で長崎大学病院のDMATと連携し防災教育を行っていて、17日は、クイズなどを通して、災害への備えを学びました。

山崎紗奈さん 小4)「習ったことなどを忘れないで使っていきたいと思います。」(小柳晴義くん 小4)「色んな人にもきょうの話を広めていきたいと思います。」

(長崎大学病院 災害医療支援室 山下和載室長)

「長崎の方は地震に対して危機意識が低いかなという風に感じています。きょうは茂木小学校でお手伝いできたんですけど、こんな取り組みを少しずつ広げられたら。」

茂木小学校では今後もDMATと連携し職員研修や避難訓練に継続的に取り組みたいとしています。