多くのドラマや映画で切れのある殺陣を披露する俳優・岡田准一。武術や格闘技に励む岡田が、日本刀にも興味を持ったのは必然の流れだった。

その日本刀の原料として必要不可欠な素材が「玉鋼」だ。砂鉄を用いて作る鋼の一種で、世界で唯一操業している島根県奥出雲町の“たたら製鉄”でしか生み出すことが出来ない。そんなたたら製鉄を行う「日刀保たたら」に岡田が訪れ、通常非公開とされる操業中の現場への立ち入りを許された。

岡田准一さん
「周りはすごく寒い。本当にここだけが煌煌と燃えている。僕、近づけなかったですからね。暑すぎて」

岡田准一さん
「一度は来てみたかった奥出雲で、たたら操業の現場を見ることができ、刀好きとしてはたまらない喜びでした。
役者として演じる際に使っている刀が、本物はどのように作られているのか。玉鋼が生み出される瞬間を目の当たりにでき、職人さんの思いを知り、今後の役づくりにいかせる貴重な経験をさせていただきました」