珠洲市には地震で本堂や住まいが倒壊する被害を受けながらも復旧・復興へと前に進む住職がいます。元日に唱えた経には、さまざまな思いが込められていました。
今年の元日、更地になった寺に住職の声が響きます。日蓮宗・本住寺の大句哲正(だいく・てっしょう)住職。

地震から1年、大句住職は午後4時10分に向けて珠洲市正院町の境内で経を唱えていました。
日蓮宗本住寺・大句哲正住職「いざ更地のところに立ってみると、言葉では言い表せないような感情が湧き上がってきた。こういうのになってしまったんだと。これは現実なので受け止めないといけないと思っているし、更地になったことが、私は寺の再建を必ずやろうと思っているので、復旧・復興・再建の第一歩かなと今は思っていますね」