記録的な大雨で大きな被害が出た静岡市で9月29日、ボランティア活動が本格的に始まりました。浸水被害の多かった清水区内では、泥だしなどの作業が行われました。
<滝澤悠希キャスター>
「午前9時、はーとぴあ清水です。きょうから活動開始ということで、ボランティアの方々が、続々と手続きを進めています」
26日に開設した静岡市災害ボランティアセンターでは、清水、葵、駿河の3つの区ごとにボランティアを募集していて、活動初日の29日、清水区では、静岡県内在住の44人が集まり、市内で計58人が支援に乗り出しました。
<ボランティア>
「被災されてメンタル的にもしんどいと思うので、そういう方に寄り添って何かできればと思う」
「これは、一回移動させても大丈夫ですか?ちょっと、動かしますね」
清水区横砂地区の青野賀代子さん(72)の住宅です。台風で床上60cmほど浸水したということで、29日は畳をはがしたり、被害に遭った家財道具を家の外に出したりする作業が行われました。
ボランティア活動は、1軒あたり5人前後のグループになって行います。静岡市社会福祉協議会には、28日までに、高齢世帯を中心に306件の支援要請などがあったのに対し、ボランティアには1340人の登録があったということです。
<青野賀代子さん>
「初めてお願いしたが、すごくありがたい。一人じゃ無理だもん、体力的に。高齢で女性。機転が利かなくなっている。災害に遭ってから」
友人が被災したという女子高校生は、学校が休校になっている間に参加しました。
<ボランティアに参加した女子高校生>
「友達と同じような状況になっている人を助けられたらと思い、志願した。(両親からは)ボランティアに行くことはすばらしいことだから、ぜひ行って来いと言われて来た」
微力ながら、私も少しだけお手伝いさせていただきました。
<滝澤キャスター>
「何往復もするとなると、かなりきついですね。全身にかなり負担が来ますので、こういう時に、ボランティアがいることの重要性をやってみて感じます」
<ボランティア>
「自分が逆の立場だったら、大変だなと感じた。自分もボランティアやりたいなと思ったら、周りの近所の方の所に行って『こんなことはできないですか?』って聞いて、一緒に手伝っていければ助かると思う」
活動への参加には事前の登録が必要で、くわしくは、静岡市社会福祉協議会のホームページで確認できます。
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