新潟県燕市でシニア人材を積極的に雇用する『フジイコーポレーション』でも、危機感を抱く社員は少なくありません。

【69歳】
「若い人は製造業少ないと思うんですよね」
「私たちも、いつまでもいられるのかなと。そういう気はします」
若手の採用数は年々右肩下がりに。
若者の製造業離れも感じていて、企業の存続に対する不安の声もあります。
【フジイコーポレーション総務部 小幡高人部長】
「従来のような新卒採用だけでは、絶対労働力が不足するというのは目に見えています。中途採用がまだまだそれなりの数が上がっているうちは大丈夫ですけど、中途採用がなくなると厳しい」

こうしたなか、フジイコーポレーションでは以前から、人手不足に備えて“シニア人材”の力を重宝してきました。
正社員だったころと同じ働き方をするのが難しい人もいますが、週5日での勤務を週3日にするなど、その社員にあった雇用形態を取り入れています。
「単なる年齢の区切りでしかなくて、健康な人はいつまで経っても若く働けるわけですから…。60歳以下の社員と同じように、普通の労働力・戦力。あまり特別扱いや特別視をしていない」
