今年は終戦から80年です。戦争の体験と教訓を次の世代に伝えようと作成した体験集の発表会が11日、岩手県宮古市で行われました。

体験集「戦争の時代を生きて」は宮古市の前川慧一さんが中心となって宮古・下閉伊地区の戦争を体験した世代の声を集めて毎年発行していて、12月に第9集が発行されました。きのうは掲載された体験談の朗読と発表が行われました。

このうち、宮古市在住の作家で動物研究家でもある遠藤公男さん(91)は、中国の村人たちとの長年の交流を例に「世界に戦争反対を広める道はまだまだある」と訴えていました。