年末年始に続いて、今週末の三連休も車でお出かけをする方が多いのではないでしょうか。長距離のドライブや久しぶりの運転で心配なのが車のトラブル。昼夜を問わず駆けつけるJAF・日本自動車連盟の出動現場に密着しました。

年末年始のふるさとへの帰省を終え、Uターンラッシュが始まった1月3日、JAFの沼津基地には救援要請が相次ぎました。隊員は、必要な機材を積み、現場へ直行します。

JAF沼津基地が担当するのは、主に富士川を境とした静岡県東部。年末年始は、特別態勢を組み、最大6つの現場に対応しました。

助けを求めたのは三島市に住む50代の男性。帰省した息子に車を貸していましたが、縁石に乗り上げパンクしてしまったといいます。

<JAF沼津基地 藤原翔隊員>
「いま、パッと見た感じタイヤの横側がもう切れているので、もう応急修理も厳しい」

今回は、車に合うタイヤを隊員が持ち合わせていたため、交換することになりました。ジャッキで車を上げると手際よく作業を進め、約10分でタイヤ交換が終わりました。

<依頼した男性>
Q. 年末年始でもJAFが来てくれるのは?
「ありがたい。年末にも自分で(パンクを)やってしまって、そのときもすぐ来てくれて」

<JAF沼津基地 藤原翔隊員>
「片付けして行きます。次の現場呼ばれているので」

作業が終わると、休む間もなく車を走らせます。この日、2か所目の現場に到着しました。要請をしたのは50代の女性。帰省のため自宅を離れ、5日後に車に乗ったらエンジンがかかりませんでした。クラクションが鳴るか、試してみますが…

<藤原隊員>
「完全に放電している。ホーンも鳴っていないので。もしかしたらバッテリーの電気の残りの量がゼロに近いかもしれない」

エンジンがかからない原因はバッテリーにあると推測し、電圧を確認します。

<藤原隊員>
「通常12.6V以上必要だが、2.2V」

必要な電圧のおよそ6分の1しかありませんでした。専用の機材をつなぎ、エンジンの始動を試みます。

「じゃあかけます」
「あっよかった。かかりました」

無事、エンジンがかかり、依頼した女性に笑顔が見えました。

<依頼した女性>
「お正月だし、すごく込み合ってるかなと思っていたが、こんなに早く対応してもらえてすごく助かった」

いつ起こるかわからない車のトラブルですが、点検をすることで防げることもあります。

<JAF沼津基地 山本良明主任>
「バッテリーは、3~4年くらいで替えておくのが安心。あと、タイヤのチェックも、あまり乗っていないと空気が少ない可能性もあるので、スタンドや販売店などでタイヤのエアチェックをしていただいたほうがいい」