新潟県警では1月10日の『110番の日』に合わせて毎年、110番の受理件数やその内訳を公表しています。

2024年に受理した110番通報は13万9042件で前年と比べて3.2%減少したと、新潟県警は9日に発表しました。
このうち、遺失物の届け出や道案内といった『緊急性の低い通報』がおよそ36%を占めていて、県警では110番通報の“適正利用”を呼び掛けています。

新潟県内では『3分50秒に1件』の110番通報があるということです。

2024年の有効通報は11万3876件で、前の年と比べてほぼ横ばいでした。
『交通関係』が3万9958件、『けんか・口論』が5405件などとなっています。

また有効通報のうち、遺失物や免許更新の問い合わせといった『各種照会』や『要望苦情』といった、緊急性の低い通報が2万5375件あったということです。

間違い電話などの有効ではない通報は2万5166件で、これらは前年から16.9%減っています。その内訳は『無応答』が1万1261件のほか、スマートフォンの誤操作などの『誤接』は9249件で34.8%減少しています。
通信指令課では、スマホの設定の確認を呼びかけたことなどが主な要因として効果を上げたのではないかとみています。

通信指令課は「本当に助けを求めている人への対応が遅れることがないよう、警察への相談や遺失物の届け出、道案内などは110番ではなく、最寄りの警察署か、警察相談ダイヤル『♯9110』を利用してほしい」としています。