アンジェロ監督は「僕たちのお父さん」
石井アナ:アンジェロ監督は、石川選手のイタリアでの1年目のとき(モデナ)の監督なんですよね。彼もいろんな(チームで)監督をやられて、結果を残してこのペルージャで今指揮を執っていて、10年ぶりにチームで一緒に戦ってるってことなんですよね。アンジェロ監督ってどういう人なんですか。
石川:一言で言うとやっぱり素晴らしい監督ですし、選手との距離は近い。もちろん練習中は“監督”っていう感じですけど、練習以外では僕たちのお父さんというか。僕たちを子どものように接してくれる感じは僕が1年目にモデナにいたときから、変わらないところかなと思いますね。しっかり技術指導もしますけど、メンタルとか気持ちの持ち方とか、そういったことも指導されるので、それも強さ。
石井アナ:それはどういうタイミングで?
石川:練習の30分前に監督のスピーチの時間があって、監督が1人で喋ります。パワーポイントを使うときもあるし、ないときももちろんありますけど。

石井アナ:パワポで見せながらどんな話するんですか?
石川:今僕たちはこういう場所にいて、ここから勝ちにいくためには何が必要かとか(の話)もするし。負けるときは必ず来るし、そうなったときに気持ちが乗ってなかったからとか、気持ちのことを負けた後に話すんじゃなくて、負けた場合にバレーボールのテクニックを話せるようにしたいから、みたいな話もする。バレーボールの技術的な話を負けた試合の後にしたいっていうことは、もう気持ちの面ではしっかりとちゃんと常に準備できて、試合にも望めてるってことが前提の話なので、そういった気持ちの持ち方の話もします。
石井アナ:いろいろとめちゃくちゃ勉強されてるってことなんですよね。
石川:彼もいろんなスポーツを見たりとか読書もするし、スポーツ選手の言った言葉を拾ってきて説明したりとか、読書したときの1文を拾ってきて、パワーポイントに載せて、それについて話したり。あと歌手の曲のワンフレーズをパワーポイントに載せて話したりとか、いろいろしますね。
石井アナ:それを練習前にやるとどうですか。石川選手の中で、監督からの指導もかなりレベルが高いものがある。充実感だったり、ご自身が成長してる感覚っていうのは。
石川:充実感はめちゃくちゃありますね。自分がうまくなってるというか成長してるなっていうことも練習から感じられてるのが今の状況ですし。試合に出たときスタメンから出ることもあるし、試合の途中から出ることもあるし、そういったときにしっかりと自分のプレーを出すことができている。シーズンの初めよりも、今の方が自分のパフォーマンスも高くなってきてるっていう実感はあるので、より成長してるんじゃないかなって僕自身感じてます。