男子バレーボール日本代表の石川祐希(29、ペルージャ)が世界最高峰のイタリア・セリエAで10シーズン目を迎えた。今季から所属するペルージャは開幕から無傷の15連勝(1月10日時点)で、昨季はクラブ史上初の4冠(イタリアリーグ、コッパイタリア、スーパーコッパ、世界クラブ選手権)を達成した絶対王者。日本の絶対的なエースである石川も、各国の代表選手が集う強豪チームのなかでは、ベンチで試合開始を迎えることも少なくない。「スタメンはなかなか簡単に奪えるものじゃないなって思ってますけど、でもそれがモチベーションになってる」と話す石川に、ペルージャでの充実の日々を聞いた。
石井大裕アナウンサー:10シーズン目に世界一と言われるペルージャにこられたことは、どのように今感じてらっしゃいますか。
石川祐希選手:本当にタイミングが良かったというか、この10シーズン目にして、イタリアで優勝に一番近いと言われてるチームでプレーができることを非常に嬉しく思ってますし、チャンスだなと思ってます。
石井アナ:今のその言葉通り、開幕からずっと勝ち続けてるわけですよね。なんでこんなに強いんですか。
石川:トータルしたら素晴らしい監督と素晴らしいチームメイトと選手たちとスタッフっていうところが揃ってるし、揃ってるだけじゃなく、練習から非常に高いレベルでできている。その練習が試合で発揮できているっていうところが僕たちの今の強さなのかなっていうふうには感じてまず。
石井アナ:もう負ける気がしないというか、「どうせ勝つんだろう」って、なんかそんな感じで見てられるっていう雰囲気があるんですけど、戦っていてどうですか。
石川:負けそうなときはもちろんありますし、負ける気がしないとは思わないですけど。でも自分たちのプレーをちゃんとしっかりできていれば、負ける確率はやっぱり低いなって感じますね。
石井アナ:今までもミラノとか強いチームにいたわけじゃないですか。でもこのペルージャはちょっと雰囲気が違うなっていう感じはしますか。
石川:雰囲気はやっぱり違いますね。練習の質の高さとか監督が選手に求める質の高さとか。練習の内容とか、練習の雰囲気もそうですし、僕が今まで所属したチームとは違う感じはありますね。