年末年始に給油した方はガソリンの値段の高さに驚かれたかもしれません。ところが、来週以降、さらに値上がりする見通しです。

ガソリン価格“歴史的水準”へ 政府補助金、来週から縮小で…

東京・世田谷区にあるガソリンスタンド。ドライバーたちの頭を悩ませているのが、ガソリン価格です。

給油客
「ガソリンは高い。もうちょっと下げてもらわないと困る。ガソリン使う量が多いから、余計に困っちゃう」

運送業
「こういうことだと(ガソリン価格は)まずいね。わたしたちは運送業ですから、安い方が良い」

6日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットルあたり180円60銭と、2024年の暮れから横ばいで高止まりしています。

記者
「高い水準が続いているガソリン価格ですが、実は来週からさらに値上がりしそうです」

この背景にあるのが、ガソリン補助金の縮小です。

3年前のロシアによるウクライナ侵攻、そして円安も重なり、ガソリン価格が高騰。政府は「国民負担を低減する」として補助金を投入し、本来は190円程度だったものを175円程度に抑えてきました。ところが…

武藤経産大臣(2024年12月)
「(ガソリン補助金は)出口に向けて、12月中旬、1月中旬と段階的に対応(縮小)していく」

12月19日に補助を5円縮小。その当時、こんなことが…

記者
「こちらのガソリンスタンドでは、ガソリンを待つ車で行列ができています」

そして、政府は来週から補助をさらに5円縮小するため、ガソリン価格は185円程度に上昇し、歴史的な価格水準に達する見通しなのです。

給油客
「あがる前にという話で、きょう入れに来た」
「ガソリン入れないと走らないんでね。安いところを探して」

始まったばかりの2025年、ガソリンの値上がりがさっそく家計に響きそうです。