東京・豊洲市場で5日、初競りが開かれ、276キロの大間産クロマグロが最高値の2億700万円で競り落とされました。記録が残る1999年以降では2019年の3億3360万円に次ぐ2番目の高値。
この「一番マグロ」を釣り上げたのは竹内正弘さん。2023年以来2年ぶりで、通算で8度目。凄腕漁師の竹内さんとは?
【初競り・こんな人】
2024年元日に起きた能登半島地震では、甚大な被害が出ている石川県輪島市の支援のために、義援金として200万円を贈りました。

我々ができることはこれくらい
竹内さんは、20年前に日本海でのマグロの漁場調査で訪れたことをきっかけに輪島市と交流がありました。「我々ができることはこれくらいのことだからお返しの意味でさせていただいた」と竹内さん。釣り上げたマグロだけではなく、スケールもビッグな漁師です。
寄付したのは被災地ばかりではありません。2023年には故郷・大間町にも100万円を寄付しました。その目的は、町で正午の時報として流れる防災行政無線の音楽を変えるため。大間町は、防災無線で正午の時報として流していた曲を町の観光大使である歌手・福田こうへいさんの「一番マグロの謳」に2023年2月に変更しました。町が歌を変更すると聞きつけると、必要な経費として寄付したそうです。
竹内正弘さん
「曲の候補を聞いて、『一番マグロの謳』をかけるということで、これなら寄付しないわけにいかないと寄付しました。(曲が)2月1日からかかっているけれど、沖に行きたくなる。そのくらい、漁師にとってはいい曲だと思っていました」
マグロの町・大間町を代表する漁師が8度目の栄冠をつかみました。