『しぶんぎ座』とは・・・
昔の人は、それぞれ星をつなげて星座を考えました。しかし長い年月が経つと、同じ星が異なる星座に含まれたり、星座の数が多くなり過ぎてしまいました。そこで、1920年代に国際天文学連合(IAU)が「88の星座」を選定しましたが、その際「しぶんぎ座(四分儀座)」は残念ながら選に漏れて、現代では存在しない星座となっています。
星座としての「しぶんぎ座」はなくなりましたが、「しぶんぎ座」があった方向に放射点があることから、今でも「しぶんぎ座流星群」と呼ばれています。
その放射点は、現在の星座でいうと「うしかい座」と「りゅう座」の境界あたりです。なお「しぶんぎ座」は18世紀にフランスの天文学者が作りました。
注意)壁面四分儀座(へきめんしぶんぎ座)と呼ばれることもあります。
『しぶんぎ(四分儀)』って何?

「四分儀」は星の高さを測る観測機器です。「象限儀(しょうげんぎ)」とも呼ばれ、『伊能忠敬(1745~1818)』も日本地図を作成するために使っていました。星の高さから、その土地の「緯度」を決めていたそうです。